- 和名:変彩金緑石(へんさいきんりょくせき)アレキサンドライトはどんな石?
- アレキサンドライトの効果
- アレキサンドライトの歴史
- アレキサンドライトを身に着けていた人物
- アレキサンドライトはこんな人にお勧め
- アレキサンドライトと相性の良い石
- アレキサンドライトと相性の悪い石
- アレキサンドライトの石言葉
- 良いアレキサンドライトの見分け方
- アレキサンドライトの偽物
- アレキサンドライトの主な産地
- アレキサンドライトの硬度
- アレキサンドライトの年間採掘量
- アレキサンドライトの推定埋蔵量
- 人工のアレキサンドライトは作れる?
- アレキサンドライトはリサイクルできる?
- 様々な天然石パワーストーンのデータベースです。
和名:変彩金緑石(へんさいきんりょくせき)アレキサンドライトはどんな石?
アレキサンドライトは、昼は青緑色、夜は赤紫色に色変化する宝石です。
このユニークな性質は、他の宝石にはないアレキサンドライト最大の魅力です。
希少価値も高く、「幻の宝石」とも呼ばれています。
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アレキサンドライトの効果
幸運をもたらす
真実の愛を象徴する
直感力・洞察力・判断力を高める
創造性・表現力を高める
ストレスを軽減し、心を落ち着かせる
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アレキサンドライトの歴史
アレキサンドライトは、1830年にロシアのウラル山脈で発見されました。
発見当時はエメラルドと間違えられましたが、夜になると赤紫色に色変化する不思議な性質が発見され、新しい宝石として注目されました。
1834年、この宝石はロシア皇帝ニコライ1世の息子アレクサンドル2世に献上され、アレクサンドル2世の名前にちなんで「アレキサンドライト」と命名されました。
アレクサンドル2世は皇太子時代に軍隊の制服を赤と緑に変更しており、アレキサンドライトの色変化がこの2色を象徴していることから、大変気に入りました。
アレキサンドライトは、発見当初から希少価値の高い宝石として珍重されてきました。
ロシアの皇室だけでなく、ヨーロッパの貴族や富豪の間でも人気を博し、高価な装飾品に使用されました。
20世紀に入ると、アレキサンドライトの産地がブラジルやスリランカなどで発見され、採掘量が増加しました。
しかし、それでも他の宝石と比べて希少価値は高く、現在でも人気の高い宝石として愛好されています。
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アレキサンドライトを身に着けていた人物
ロシア皇帝ニコライ1世
ロシア皇帝ニコライ2世
ロシア皇后アレクサンドラ・フョードロヴナ
フランス皇帝ナポレオン3世
イギリス女王ヴィクトリア
オーストリア皇后エリザベート
アメリカの大富豪ジョン・モルガン
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アレキサンドライトはこんな人にお勧め
個性的な宝石が好きな人
希少価値の高い宝石を身につけたい人
6月生まれの人
神秘的な雰囲気が好きな人
幸運を呼び込みたい人
真実の愛を見つけたい人
直感力を高めたい人
創造性を高めたい人
ストレスを軽減したい人
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アレキサンドライトと相性の良い石
ダイヤモンド: ダイヤモンドは、どんな宝石とも相性が良いとされています。アレキサンドライトの美しさを引き立ててくれるでしょう。
パール: パールは、上品で優しい印象を与える宝石です。アレキサンドライトの神秘的な雰囲気を和らげてくれるでしょう。
ムーンストーン: ムーンストーンは、直感力や洞察力を高める効果があると言われています。アレキサンドライトの効果を高めてくれるでしょう。
アメジスト: アメジストは、真実の愛を象徴する宝石です。アレキサンドライトの意味と共鳴し、持ち主に真実の愛をもたらしてくれるでしょう。
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アレキサンドライトと相性の悪い石
ガーネット: ガーネットは、情熱や生命力の象徴とされる宝石です。アレキサンドライトの神秘的な雰囲気と相反するエネルギーを持つため、組み合わせるとお互いの効果を弱めてしまう可能性があります。
ルビー: ルビーは、勝利や成功の象徴とされる宝石です。アレキサンドライトの真実の愛という意味とは異なるため、組み合わせると意味が混乱してしまう可能性があります。
サファイア: サファイアは、知性や冷静さの象徴とされる宝石です。アレキサンドライトの直感力という効果とは異なるため、組み合わせると効果が薄れてしまう可能性があります。
オパール: オパールは、希望や幸運の象徴とされる宝石です。アレキサンドライトの色変化とオパールの遊色はどちらも美しいですが、組み合わせると視覚的にうるさく感じてしまう可能性があります。
ターコイズ: ターコイズは、保護や繁栄の象徴とされる宝石です。アレキサンドライトの硬度とターコイズの硬度が大きく異なるため、組み合わせるとターコイズが傷ついてしまう可能性があります。
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アレキサンドライトの石言葉
高貴
情熱
誕生
秘めた想い
安らぎ
幸運
真実の愛
直感力
創造性
希望
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良いアレキサンドライトの見分け方
色変化
アレキサンドライトは、光源によって色が変わるのが特徴です。昼光では青緑色、白熱光では赤紫色に色変化する石を選びましょう。
色変化がはっきりと表れるほど良いです。特に、青緑色から赤紫色への色変化が美しい石は高価です。
透明度
アレキサンドライトは、透明度の高い石ほど美しいです。内包物が少ない石を選びましょう。
内包物は、肉眼で見えるものと見えないものがあります。肉眼で見える内包物は、石の美しさを損なうため、避けたほうが良いでしょう。
カット
アレキサンドライトは、カットによって輝きが大きく変わります。プロポーションが良い石を選びましょう。
プロポーションとは、石の各部分の比率のことです。プロポーションが良い石は、光を効率的に反射し、美しく輝きます。
産地
アレキサンドライトの産地は、ロシア、スリランカ、インド、ブラジルなどです。産地によって色合いやインクルージョンの種類が異なるので、好みに合わせて選びましょう。
一般的に、ロシア産のアレキサンドライトは歴史と伝統があり、高品質な石が多いと言われています。
鑑定書
アレキサンドライトを購入する際には、必ず鑑定書を確認しましょう。
鑑定書には、石の種類、カラット、産地、カット、透明度、処理などの情報が記載されています。
鑑定書は、石の真贋を証明するものであり、売却する際にも必要になります。
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アレキサンドライトの偽物
アレキサンドライトは、希少価値が高く美しい宝石ですが、高額なことから偽物も多く出回っています。
アレキサンドライトの偽物には、以下のような種類があります。
合成アレキサンドライト: コランダムなどの人工の結晶にクロムなどを添加して色変化を再現したもの。天然のアレキサンドライトよりも安価ですが、色変化が不自然だったり、インクルージョンが少ないなどの特徴があります。
ガラス: ガラスを染色してアレキサンドライトに見せかけたもの。天然のアレキサンドライトよりもずっと安価ですが、色が不自然だったり、重量が軽いなどの特徴があります。
他の宝石: コランダムやガーネットなどの他の宝石を染色してアレキサンドライトに見せかけたもの。天然のアレキサンドライトよりも安価ですが、色変化が不自然だったり、硬度が異なるなどの特徴があります。
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アレキサンドライトの主な産地
ロシア: アレキサンドライトが初めて発見された場所です。ウラル山脈の東側斜面で採掘されます。ロシア産のアレキサンドライトは、歴史と伝統があり、高品質な石が多いと言われています。
スリランカ: ロシアに次ぐ産地です。南部や中部で採掘されます。スリランカ産のアレキサンドライトは、大粒のものが多いのが特徴です。
ブラジル: 近年、主要な産地の1つとなっています。バイーア州で採掘されます。ブラジル産のアレキサンドライトは、色合いが鮮やかなのが特徴です。
インド: 南部で採掘されます。インド産のアレキサンドライトは、価格が比較的安いのが特徴です。
タンザニア: 近年、産地として注目されています。マンニャラ地方で採掘されます。タンザニア産のアレキサンドライトは、青みがかった緑色から紫への色変化が美しいのが特徴です。
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アレキサンドライトの硬度
アレキサンドライトは、モース硬度で8.5という高い硬度を持っています。これは、ダイヤモンドやルビー、サファイアなどの宝石と同程度の硬度です。
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アレキサンドライトの年間採掘量
アレキサンドライトの年間採掘量は、正確な統計はありません。希少価値の高い宝石であるため、採掘量は公開されていないことが多いからです。
推定では、年間数十キログラムから数百キログラム程度採掘されていると考えられています。これは、ダイヤモンドの年間採掘量の約1/1000程度です。
採掘量が少ない理由は、アレキサンドライトが希少な鉱物であることと、採掘が難しいことにあります。
アレキサンドライトは、コランダムという鉱物の1種ですが、クロムなどの微量元素の影響で色変化する特殊なコランダムです。このようなコランダムは、自然界に稀にしか存在しません。
また、アレキサンドライトは、結晶が小さく、脆いという性質を持っています。そのため、採掘が難しく、損失が多いという問題もあります。
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アレキサンドライトの推定埋蔵量
アレキサンドライトの推定埋蔵量は、明確な統計はありません。希少価値の高い宝石であるため、埋蔵量は公開されていないことが多いからです。
専門家の推定によると、アレキサンドライトの埋蔵量は世界全体で数トン程度と考えられています。これは、ダイヤモンドの埋蔵量の約1/10000程度です。
埋蔵量が少ない理由は、アレキサンドライトが希少な鉱物であることと、形成される地質条件が限られていることにあります。
アレキサンドライトは、コランダムという鉱物の1種ですが、クロムなどの微量元素の影響で色変化する特殊なコランダムです。このようなコランダムは、自然界に稀にしか存在しません。
また、アレキサンドライトは、高温と高圧の条件下で形成されます。このような条件が満たされる場所は限られているため、埋蔵量も少ないのです。
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人工のアレキサンドライトは作れる?
人工のアレキサンドライトは作ることができます。
主に以下の2つの方法があります。
再結晶法
天然のアレキサンドライトと同じ成分と構造を持つ結晶を人工的に作り出す方法です。高温と高圧の条件下で溶液から結晶を成長させる技術が使われます。
再結晶法で作られた人工アレキサンドライトは、天然のものと見分けがつかないほど高品質な石が多いです。天然のものよりも安価に製造できるというメリットもあります。
フローックス法
人工の溶液からアレキサンドライトの結晶を成長させる方法です。再結晶法よりも比較的簡単な方法ですが、結晶の品質が安定しないというデメリットがあります。
フローックス法で作られた人工アレキサンドライトは、再結晶法で作られた石よりも安価ですが、品質も劣る傾向があります。
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アレキサンドライトはリサイクルできる?
アレキサンドライトはリサイクルできます。貴金属や宝石を専門に扱うリサイクル業者であれば、アレキサンドライトを買い取りしてくれる可能性があります。
リサイクルの方法は、業者によって異なりますが、一般的には以下の2つの方法があります。
石のまま買い取り
貴金属から分離して買い取り
石のまま買い取りの場合、石の品質や大きさ、市場価値などによって査定額が決まります。貴金属から分離して買い取りの場合、石のカラット数によって査定額が決まります。
いずれの方法の場合も、鑑定書があれば提示しておくと、より高額で買い取りしてもらえる可能性があります。
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